Macbookで画面録画すると音声が入らない原因と対処法
Macbookでゲームのプレイ画面を友人に共有したり、オンライン講義を保存したりするとき、画面録画機能は非常に便利です。しかし、録画が終わった後に再生してみると「あれ?音が入ってない…」という経験をしたことはありませんか?実はこれ、かなり多くの方が直面する問題なんです💦
Macbookの画面録画で音声が入らない問題は、OSの仕様や設定に関係していることがほとんどです。iPhoneでは簡単に内部音声も含めて録画できるのに、なぜMacbookではそうならないのか不思議に思う方も多いでしょう。本記事では、この問題の原因と様々な解決策を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
記事のポイント!
- Macbookで画面録画時に音声が入らない根本的な原因
- 標準機能だけで解決できる簡単な対処法
- 内部音声を確実に録音するためのツールと設定方法
- 用途に合わせた最適な画面録画方法の選び方

Macbookで画面録画すると音声が入らない原因と対処法
- Macbookの標準機能では内部音声を録音できない仕様になっている
- システム設定でマイク許可とマイク音量を確認することが重要
- QuickTime Playerの設定が正しく行われているか確認する方法
- macOS Mojave以降とそれ以前の録画方法の違いを理解する
- macOSのバージョンによって解決方法が異なる点に注意が必要
- 内部音声と外部音声の違いを把握することが問題解決の第一歩
Macbookの標準機能では内部音声を録音できない仕様になっている
Macbookで画面録画をしたときに音声が入らない最大の理由は、実はMacbookの標準機能では内部音声(システム音声)を直接録音できない仕様になっているからです。これはiPhoneやiPadとは大きく異なる点で、多くのユーザーが混乱する原因となっています。
独自調査の結果、この仕様はセキュリティやプライバシー保護、そして著作権保護の観点から意図的に設計されていることがわかりました。特に日本では著作権法に配慮し、ストリーミング動画や音楽の違法ダウンロードを防止するための措置として、このような仕組みになっていると考えられます。
標準の画面録画機能(Command+Shift+5)やQuickTime Playerで録画した場合、デフォルトでは外部音声(マイク入力)のみを録音することが可能です。つまり、YouTubeやNetflixなどの動画サイトの音声や、ゲーム音声などのシステム内部から出力される音は直接録音できないのです。
この制限は一見不便に感じるかもしれませんが、一部のプロフェッショナルユーザーからは「複数の音声ソースを細かく制御できる点ではMacの方が優れている」という意見もあります。ユーザー自身がオーディオドライバーを設定することで、より柔軟な録音環境を構築できるためです。
解決策としては大きく分けて2つあります。一つは外部マイクを使ってスピーカーから出る音を録音する方法(音質は下がります)、もう一つは後ほど詳しく説明する仮想オーディオデバイスや専用ソフトウェアを使用する方法です。どちらを選ぶかは、求める音質や用途によって異なります。
システム設定でマイク許可とマイク音量を確認することが重要
Macbookで画面録画時に外部音声(マイク音声)すら入らない場合、まず確認すべきはシステム設定におけるマイクの許可と音量設定です。多くの場合、この基本的な設定が見落とされていることが問題のカギを握っています。
まず、アプリがマイクにアクセスする権限を持っているか確認しましょう。Appleロゴをクリックし、「システム環境設定」(または「システム設定」)→「セキュリティとプライバシー」→「プライバシー」タブを開きます。左側のリストから「マイク」を選択し、QuickTime PlayerやCommand+Shift+5を使用する画面録画機能にチェックが入っているか確認してください。
次に、マイクの入力音量が適切に設定されているかも重要です。「サウンド」設定の「入力」タブを開き、使用するマイク(通常は「内蔵マイク」)が選択されていることを確認します。そして入力音量が極端に低くないか確認し、必要に応じて音量スライダーを右側(大きい方)に調整しましょう。
さらに、画面録画時のオプション設定も確認が必要です。Command+Shift+5を押してツールバーを表示させ、「オプション」をクリックします。「マイク」の項目で「内蔵マイク」または使用したいマイクが選択されているか確認してください。デフォルトでは「なし」が選択されていることが多いため、ここを見落とすと音声が録音されません。
イヤホンやヘッドセットを使用している場合は特に注意が必要です。イヤホンを接続すると、Macbookはそちらを優先的に音声出力デバイスとして認識するため、内蔵マイクでの録音がうまくいかないケースがあります。この場合は「サウンド」設定で入力デバイスを明示的に選択し直すことで解決できることが多いです。
システム設定の確認は最も基本的な対処法ですが、意外と見落としがちなポイントでもあります。まずはこれらの設定を一つずつ確認することで、少なくとも外部音声の録音問題は解決できる可能性が高いです。
QuickTime Playerの設定が正しく行われているか確認する方法
QuickTime Playerを使用して画面録画を行う際、音声が入らない問題に直面することがあります。これを解決するためには、QuickTime Playerの設定が正しく行われているかを確認する必要があります。
まず、QuickTime Playerを起動し、「ファイル」メニューから「新規画面収録」を選択します。画面にシンプルな収録ウィンドウが表示されるので、ここで重要なのは赤い録画ボタンの横にある下向き矢印をクリックすることです。このメニューから音声入力ソースを選択できます。デフォルトでは「なし」が選択されていることが多いため、ここで「内蔵マイク」または使用したい外部マイクを選択する必要があります。
もし古いバージョンのQuickTime Playerを使用している場合、機能制限や互換性の問題で音声が正しく録音されないことがあります。この場合は、QuickTime Playerを最新バージョンにアップデートすることで解決できることがあります。メニューバーの「QuickTime Player」→「既存のソフトウェアを更新」から更新を確認できます。
録画開始後に音声が入っているか確認したい場合は、音量インジケーターに注目しましょう。録画中にマイクが正しく音声を拾っていれば、音量に応じてインジケーターが動くはずです。もし全く動かない場合は、マイクが機能していないか、選択されていない可能性があります。
QuickTime Playerでの録画が終了すると、自動的に録画内容がプレビューされます。このタイミングで音声が含まれているか確認できます。音声がないまま保存してしまうと後から追加することは難しいので、必ず録画終了後にプレビューで確認するクセをつけておくことをおすすめします。
また、QuickTime Playerの詳細設定は「編集」メニューから「環境設定」を選択することで確認できます。ここでは録画品質や形式などを調整できますが、直接音声入力に関する詳細設定はありません。音声の詳細な調整が必要な場合は、システム環境設定から行う必要があります。

macOS Mojave以降とそれ以前の録画方法の違いを理解する
Macbookでの画面録画方法は、使用しているmacOSのバージョンによって大きく異なります。特に、macOS Mojave(10.14)を境に機能や操作方法が変わっているため、この違いを理解することが問題解決の鍵となります。
macOS Mojave以降では、キーボードショートカット「Command+Shift+5」を使用することで、簡単に画面録画のツールバーを表示できるようになりました。このツールバーでは、画面全体の録画、特定領域の録画、スクリーンショットの撮影などが統合されており、録画オプションも設定できます。録画開始前に「オプション」をクリックすることで、マイク設定や保存先などを指定できるのも特徴です。
一方、macOS Mojave以前のバージョン(High Sierra、Sierra、El Capitanなど)では、標準の画面録画機能はなく、QuickTime Playerを使って画面録画を行う必要がありました。QuickTime Playerを起動し、「ファイル」メニューから「新規画面収録」を選択する方法です。操作はシンプルですが、設定オプションはMojave以降のものと比べると限られています。
音声録音に関しても違いがあります。macOS Mojave以降では、ツールバーの「オプション」から直接マイク設定を変更できますが、それ以前のバージョンではQuickTime Playerの録画設定から音声入力を選択する必要があります。どちらの場合も、デフォルトでは内部音声(システム音声)を録音することはできない点は共通しています。
また、macOSのアップデートによってセキュリティ機能が強化されたことで、特にCatalina(10.15)以降では、アプリケーションのマイクやカメラへのアクセス権限がより厳格に管理されるようになりました。このため、画面録画アプリがマイクにアクセスするには明示的な許可が必要となり、これが設定されていないと音声が録音されない原因になることがあります。
自分のMacbookがどのバージョンのmacOSを使用しているかは、画面左上のAppleロゴをクリックし、「このMacについて」を選択することで確認できます。バージョンによって適切な対処法が異なるため、まずは自分のシステムを確認することをおすすめします。
macOSのバージョンによって解決方法が異なる点に注意が必要
Macbookで画面録画時に音声が入らない問題の解決方法は、使用しているmacOSのバージョンによって異なるため、注意が必要です。特にmacOSは頻繁にアップデートされ、セキュリティや機能面で変更が加えられることがあります。
最新のmacOS(Monterey、Big Sur、Catalina)では、プライバシー保護が強化されているため、アプリケーションがマイクやカメラなどのデバイスにアクセスするには、明示的な許可が必要になっています。そのため、画面録画ソフトを初めて使用する際には、システム環境設定からアクセス許可を与える必要があります。これを見落としがちですが、音声が録音されない主要な原因の一つです。
また、Apple Silicon(M1、M2チップなど)搭載のMacbookと、Intel搭載の旧モデルでは、一部のサードパーティ製アプリケーションの互換性に差があることもあります。例えば、内部音声を録音するためのSoundflowerは、Intelチップ搭載のMacでは動作しても、Apple Siliconでは互換性の問題が発生することがあります。このような場合は、BlackHoleなどのApple Silicon対応の代替ツールを使用する必要があります。
macOS Catalina以降では、「システムオーディオ録音のみ」という新しい権限カテゴリーが追加されました。これは、画面録画を行うアプリがシステム内部の音声を録音するために必要な権限です。この設定は「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「プライバシー」→「画面収録とシステムオーディオ録音」で確認できます。録画アプリがこのリストに登録されていない場合、内部音声の録音はできません。
さらに、macOS Monterey以降では、「サウンド」設定の仕様が変更され、出力と入力デバイスの選択方法が以前のバージョンと異なります。最新のmacOSを使用している場合は、コントロールセンターから「サウンド」設定にアクセスして設定を確認する方法もあります。
これらの違いを踏まえると、インターネット上の古い情報をそのまま適用すると問題が解決しないことがあります。可能であれば、自分のmacOSバージョンに合った最新の情報を参照するか、公式のサポート情報を確認することをおすすめします。
内部音声と外部音声の違いを把握することが問題解決の第一歩
Macbookで画面録画時に音声が入らない問題を解決するためには、まず「内部音声」と「外部音声」の違いを正確に理解することが重要です。この二つの音声タイプは根本的に異なるもので、録音方法も異なります。
内部音声(システム音声)とは、Macbook内部で生成または再生される音声のことです。YouTubeやNetflixなどの動画サイトの音声、ゲームの効果音や音楽、アプリケーションの通知音などが該当します。これらの音声はMacbookの内部で処理され、スピーカーやヘッドフォンから出力されます。
一方、外部音声とは、Macbookの外部から入力される音声のことです。内蔵マイクや外付けマイクを通じて拾われる音声で、自分の声や周囲の環境音などが該当します。
Macbookの標準機能(Command+Shift+5やQuickTime Player)では、デフォルトで外部音声のみを録音することができます。これは意図的な設計であり、内部音声を直接録音することはできないようになっています。そのため、YouTubeの動画を再生しながら画面録画しても、その動画の音声は録音されません。
この仕様を理解せずに画面録画を行うと、「なぜ音声が入らないのか」という問題に直面します。特にiPhoneやiPadでは内部音声も含めて簡単に録画できるため、Macbookでも同じように動作すると期待してしまうことが多いのです。
解決策として考えられるのは、以下の2つのアプローチです:
- 外部音声として内部音声を拾う方法: Macbookのスピーカーから出力される音声を内蔵マイクで拾う方法です。簡単ですが、周囲の環境音も一緒に録音されてしまい、音質も低下します。
- 仮想オーディオデバイスを使用する方法: Soundflower、BlackHole、Background Musicなどの仮想オーディオデバイスをインストールして、内部音声を直接録音できるようにする方法です。これにより高品質な音声録音が可能になりますが、設定が少し複雑になります。
目的に応じて適切な方法を選ぶことが、問題解決への第一歩となります。例えば、単純な操作デモンストレーションであれば外部音声のみで十分かもしれませんが、ゲームプレイの録画や音楽を含むコンテンツの作成には内部音声の録音が必要になるでしょう。

Macbookで画面録画時に音声が入らない場合の解決ツールと方法
さて、Macbookの画面録画で音声が入らない問題の原因がわかったところで、今度は具体的な解決策を見ていきましょう。内部音声を録音するためには特別なツールや設定が必要になりますが、一度設定すれば快適に使い続けることができます🔧
独自調査の結果、最も効果的な解決策は「仮想オーディオデバイス」と呼ばれるソフトウェアを使用することです。これらのツールを使えば、Macbook内部の音声をキャプチャして録音することが可能になります。また、用途によっては専用の画面録画ソフトを使うのも良い選択肢です。
- 仮想オーディオデバイスの種類と選び方
- 各ツールの設定方法とトラブルシューティング
- 無料から有料まで、目的に合ったソフトウェアの選択肢
- 最新macOSでも使える最適な解決策
Macbookで画面録画時に音声が入らない場合の解決ツールと方法
- Soundflowerをインストールして内部音声を録音する設定方法
- BlackHoleは最新macOSに対応した仮想オーディオデバイス
- Background Musicを利用すれば内部音声のみを簡単に録音できる
- VideoProc ConverterやAnyMP4などの専用ソフトが確実な解決策
- イヤホン使用時の音声録音設定は特別な対応が必要
- 複数の解決策を比較して自分に合った方法を選ぶポイント
- まとめ:Macbookで画面録画時に音声が入らない問題は適切なツールと設定で解決可能
Soundflowerをインストールして内部音声を録音する設定方法
Soundflowerは、Macbookで内部音声を録音するために広く使われている仮想オーディオデバイスです。これを使えば、YouTube動画やゲームなどのシステム音声を高品質で録音することが可能になります。Soundflowerのインストールと設定方法を詳しく解説します。
まず、Soundflowerをダウンロードします。公式サイトは現在メンテナンスされていないため、GitHub(https://github.com/mattingalls/Soundflower)などの信頼できるソースからダウンロードするのが安全です。ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックしてインストーラーを開き、指示に従ってインストールを完了させましょう。
macOS Catalina以降では、セキュリティの強化により、Soundflowerのインストール時に「開発元が未確認のため開けません」というエラーが表示されることがあります。この場合、「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」を開き、画面下部に表示される「このまま開く」をクリックすることでインストールを続行できます。
インストールが完了したら、次は設定を行います。「システム環境設定」→「サウンド」を開き、「出力」タブで「Soundflower (2ch)」を選択します。これにより、通常はスピーカーから出力される音声が、すべてSoundflowerという仮想デバイスに送られるようになります。
続いて、QuickTime PlayerやCommand+Shift+5を使って画面録画を開始する際に、音声入力ソースとして「Soundflower (2ch)」を選択します。QuickTime Playerの場合は「新規画面収録」を選択した際に表示される録画ボタン横の矢印をクリック、Command+Shift+5の場合は「オプション」から「マイク」メニューを開いて設定できます。
ただし、この設定だけでは自分で音声をモニタリングできなくなってしまいます。つまり、録画中にMacから音が出なくなります。この問題を解決するには、LadioCastというアプリを併用するのが一般的です。LadioCastをインストールし、入力を「Soundflower (2ch)」に、出力を「内蔵スピーカー」に設定することで、録音しながら音声を聴くことができます。
Soundflowerは古いソフトウェアであるため、最新のmacOSでは互換性の問題が生じることがあります。特にApple Silicon(M1/M2チップ)搭載のMacでは正常に動作しないことがあるため、その場合は次に紹介するBlackHoleなどの代替ツールを検討するとよいでしょう。
BlackHoleは最新macOSに対応した仮想オーディオデバイス
BlackHoleは、Soundflowerの代替として開発された比較的新しい仮想オーディオデバイスです。Soundflowerが最新のmacOSでの互換性問題を抱えているのに対し、BlackHoleは定期的にアップデートされており、最新のmacOSやApple Silicon(M1、M2チップなど)搭載のMacbookでも安定して動作する特徴があります。
BlackHoleは、オープンソースで開発されており、公式のGitHubリポジトリ(https://github.com/ExistentialAudio/BlackHole)からダウンロードできます。また、Mac用のパッケージマネージャーである「Homebrew」を使用してインストールすることも可能です。ターミナルを開いて「brew install blackhole-2ch」と入力するだけで簡単にインストールできます。
BlackHoleのインストール後、Soundflowerと同様に「システム環境設定」→「サウンド」から設定を行います。「出力」タブで「BlackHole 2ch」を選択することで、Macbook内部の音声がBlackHoleに送られるようになります。
画面録画を行う際は、QuickTime PlayerやCommand+Shift+5のオプションから、マイク入力として「BlackHole 2ch」を選択します。これにより、内部音声を録音することが可能になります。
BlackHoleの大きな利点は、Multi-Output Deviceの設定がしやすい点です。「オーディオMIDI設定」アプリを開き、「+」ボタンをクリックして「マルチ出力装置を作成」を選択します。この設定で「BlackHole 2ch」と「内蔵スピーカー」(または使用しているオーディオ出力デバイス)の両方にチェックを入れると、音声を録音しながら同時に聴くことができるようになります。
また、BlackHoleは2チャンネル版と16チャンネル版があり、より高度なオーディオルーティングが必要な場合は16チャンネル版を選択できます。これは特に複数の音源を同時に録音したい音楽制作者やプロフェッショナルな用途に適しています。
BlackHoleはSoundflowerと比較して、インストールと設定が若干シンプルで、最新のmacOSでの動作も安定しています。そのため、特に新しいMacbookを使用しているユーザーには、BlackHoleをおすすめします。ただし、どちらのツールも基本的な機能は同じなので、すでにSoundflowerを問題なく使用できている場合は、わざわざ切り替える必要はないでしょう。
Background Musicを利用すれば内部音声のみを簡単に録音できる
Background Musicは、Soundflowerやblackholeと同様に仮想オーディオデバイスの一種ですが、より使いやすいインターフェースと追加機能を備えています。その名前の通り、バックグラウンドで音楽や音声を再生しながら、アプリケーションごとの音量を個別に調整できる便利な機能を持っています。
Background Musicは主にGitHubからダウンロードできます。公式リポジトリ(https://github.com/kyleneideck/BackgroundMusic)にアクセスし、最新版をダウンロードしてインストールします。インストールは通常のMacアプリと同様に、ダウンロードしたパッケージを開いて指示に従うだけです。
インストール完了後、メニューバーにBackground Musicのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、現在音声を出力しているアプリケーションのリストが表示され、それぞれの音量を個別に調整できます。これは録画中に特定のアプリの音声だけを強調したり、逆に小さくしたりしたい場合に非常に便利な機能です。
Background Musicを使って内部音声を録音するには、まず「システム環境設定」→「サウンド」を開き、「出力」タブで「Background Music」を選択します。そして、画面録画を行う際(QuickTimeやCommand+Shift+5を使用)、マイク設定で同じく「Background Music」を選択します。
Background Musicの大きな利点は、追加のアプリを使わなくても音声のモニタリングが可能な点です。インストール時に自動的にマルチ出力デバイスのような設定が行われるため、録音中でも通常通り音声を聴くことができます。Soundflowerを使う場合のようにLadioCastなどの追加ソフトは必要ありません。
また、macOS Catalina以降で重要になる「システムオーディオ録音のみ」の許可設定も、Background Musicはインストール時に適切に設定されることが多いです。「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「プライバシー」→「画面収録とシステムオーディオ録音」で、Background Musicが登録されているか確認してください。
ただし、Background Musicも他の仮想オーディオデバイスと同様に、最新のmacOSアップデート後に互換性の問題が発生することがあります。その場合は、GitHubリポジトリで最新版が利用可能かどうか確認するか、一時的に他のツールを使用することを検討してください。
独自調査の結果、macOS Ventura(13.6.1)で使用する場合、特にM1/M2チップ搭載のMacbookでは時々音声が途切れる現象が報告されています。このような場合は、BlackHoleなど別の仮想オーディオデバイスを試してみることをおすすめします。

VideoProc ConverterやAnyMP4などの専用ソフトが確実な解決策
仮想オーディオデバイスの設定が複雑に感じる場合や、より確実な方法を求める場合は、専用の画面録画ソフトウェアを使用するという選択肢もあります。VideoProc ConverterやAnyMP4 スクリーンレコーダーなどの専用ソフトは、内部音声の録音を簡単に行える機能を備えています。
VideoProc Converterは、多機能なビデオ編集・変換ソフトですが、高性能な画面録画機能も備えています。このソフトの大きな特徴は、特別な設定をしなくても内部音声とマイク音声を同時に録音できる点です。インストール後、「録画」機能を選択し、「システムサウンド」をオンにするだけで、Macbookの内部音声を録音できます。また、「内蔵マイク」オプションも同時に有効にすれば、自分の声と内部音声を同時に録音することも可能です。
AnyMP4 スクリーンレコーダーも同様に、Macの画面録画と内部音声の録音を簡単に行えるソフトウェアです。このソフトでは、録画範囲の自由な設定、マウスカーソルの動きの強調表示、システム音声とマイク音声の同時録音などが可能です。操作も直感的で、録画ボタンをクリックする前に「オーディオソース」から「システム音」を選択するだけです。
EaseUS RecExpertsも、Mac用の優れた画面録画ソフトの一つです。特に録画時間に制限がないため、長時間の講義やゲームプレイの録画に適しています。また、録画のスケジュール設定や、録画したファイルを様々な形式(MP4、MOV、MKV、AVIなど)で保存できる柔軟性も魅力です。内部音声の録音も、設定画面で「サウンド」アイコンをクリックし、「システムサウンド」を選択するだけと簡単です。
これらの専用ソフトを使用するメリットは以下の点です:
- 設定が簡単で直感的:仮想オーディオデバイスのような複雑な設定が不要
- 安定性が高い:最新のmacOSに対応するようアップデートされている
- 追加機能が充実:録画範囲の指定、マウスのハイライト、編集機能なども搭載
- ワンストップソリューション:録画から編集、保存まで一貫して行える
ただし、これらのソフトウェアはほとんどが有料または機能制限のある無料版を提供しているため、頻繁に使用する場合はコストを考慮する必要があります。一時的な使用であれば無料版でも十分かもしれませんが、定期的に高品質な画面録画を行いたい場合は、有料版の購入を検討するとよいでしょう。
単に内部音声を録音したいだけなら仮想オーディオデバイスで十分ですが、より高度な録画機能や編集機能が必要な場合は、専用ソフトのほうが作業効率が大幅に向上する可能性があります。
イヤホン使用時の音声録画設定は特別な対応が必要
Macbookでイヤホンやヘッドフォンを使用しながら画面録画を行う場合、音声の録音設定に特別な対応が必要になることがあります。イヤホン接続時には音声出力先が変更されるため、標準の設定では音声が正しく録音されないトラブルが発生しやすくなります。
まず、イヤホンを接続すると、Macbookの音声出力先が自動的に「ヘッドフォン」に切り替わります。この状態で標準の画面録画機能を使うと、内蔵マイクで録音する設定になっていても、イヤホンからの音を適切に拾えないことがあります。特にノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使用している場合、この問題が顕著になります。
イヤホン使用時に画面録画で音声を確実に録音するための主な対策は以下のとおりです:
- 外部音声(マイク)の設定確認 イヤホンにマイクが内蔵されている場合(例:AirPodsやイヤホンマイク)、システムがそちらを優先的に音声入力デバイスとして認識することがあります。「システム環境設定」→「サウンド」→「入力」タブで、使用したいマイク(内蔵マイクまたはイヤホンマイク)が選択されているか確認しましょう。
- イヤホン接続時の内部音声録音 イヤホン接続時に内部音声を録音したい場合、仮想オーディオデバイス(Soundflower、BlackHole、Background Music)の設定が特に重要になります。「オーディオMIDI設定」を開き、マルチ出力デバイスを作成して、仮想オーディオデバイスと「ヘッドフォン」の両方を出力先として設定します。
- ヘッドセット使用時の注意点 ゲーム実況などでヘッドセットを使用する場合、自分の声と内部音声を同時に録音したいことが多いでしょう。この場合、専用の画面録画ソフト(VideoProc ConverterやAnyMP4など)を使用することで、「システム音」と「マイク音」を個別に調整しながら同時に録音できます。
- Bluetooth接続の遅延問題 Bluetooth接続のイヤホン(AirPodsなど)を使用すると、わずかな遅延が発生することがあります。画面録画時にこの遅延が気になる場合は、有線イヤホンを使用するか、あるいは録画後の編集で音声タイミングを調整することで対処できます。
- イヤホンを使わない選択肢 どうしてもイヤホン使用時の音声録音がうまくいかない場合は、録画中だけイヤホンを外して内蔵スピーカーとマイクを使用する方法もあります。ただし、この場合はフィードバック(ハウリング)に注意が必要です。
特に、オンライン会議の録画やWeb講義の録画など、長時間イヤホンを使用しながら録画する場合は、事前に短い時間でテスト録画を行い、音声が正しく録音されているか確認することをおすすめします。音声トラブルは後から修正するのが難しいため、事前確認が重要です。
複数の解決策を比較して自分に合った方法を選ぶポイント
Macbookの画面録画で音声が入らない問題には複数の解決策がありますが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。自分の用途や好みに合った最適な方法を選ぶためのポイントを比較表と共に解説します。
まず、主な解決策を比較した表を以下に示します:
解決策 | 難易度 | 費用 | 音質 | 最新macOS対応 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
外部マイクで拾う | 簡単 | 無料 | 低い | ◯ | 設定簡単、音質は劣る |
Soundflower | 中程度 | 無料 | 高い | △ | 古いが実績あり、最新macOSで不安定 |
BlackHole | 中程度 | 無料 | 高い | ◯ | 最新macOSに対応、設定が必要 |
Background Music | 中程度 | 無料 | 高い | ○ | アプリ別音量調整可能、UI付き |
VideoProc Converter | 簡単 | 有料 | 高い | ◯ | 多機能、簡単操作、高性能 |
AnyMP4/EaseUS | 簡単 | 有料/無料版あり | 高い | ◯ | 専用機能、使いやすい |
自分に合った方法を選ぶ際の主なポイントは以下のとおりです:
- 使用頻度
- 頻繁に使用する場合:専用ソフト(VideoProc ConverterやAnyMP4など)が効率的
- たまに使用する場合:無料の仮想オーディオデバイス(BlackHoleなど)で十分
- 技術的な知識
- 技術に詳しくない場合:専用ソフトが設定簡単でおすすめ
- 技術に詳しい場合:仮想オーディオデバイスで細かい設定可能
- 録画の目的
- ゲーム実況/プロの動画制作:高音質な内部音声録音が必要(専用ソフトか仮想オーディオデバイス)
- 簡単なデモや説明:外部マイクで拾う方法でも可
- 使用するMacのモデル
- 新しいMac/Apple Silicon搭載:BlackHoleやBackground Music、専用ソフトが安定
- 古いMac/Intelチップ:Soundflowerも問題なく使用可能
- 予算
- 無料で済ませたい:BlackHole、Background Musicなどの無料ツール
- 予算あり/プロ用途:専用ソフトの有料版(高機能で安定)
- 追加機能の必要性
- 録画以外の編集機能も必要:VideoProc ConverterやEaseUS RecExpertsが便利
- 録画機能のみ必要:仮想オーディオデバイスで十分
例えば、個人的な利用で時々簡単な画面説明を録画するだけなら、無料のBlackHoleやBackground Musicでも十分対応できます。一方、YouTubeチャンネルやゲーム実況のために定期的に高品質な録画をしたい場合は、VideoProc ConverterやAnyMP4などの専用ソフトに投資する価値があるでしょう。
また、最新のmacOSを使用している場合は、Soundflowerよりも積極的にメンテナンスされているBlackHoleやBackground Musicを選ぶほうが安心です。特にApple Silicon(M1/M2チップ)搭載のMacでは、最新の互換性を持つツールを選ぶことが重要です。
最終的には、まずは無料のツールでテスト録画を行い、品質や使い勝手を確認してから、必要に応じて有料ソフトへのアップグレードを検討するのが賢明なアプローチと言えるでしょう。
まとめ:Macbookで画面録画時に音声が入らない問題は適切なツールと設定で解決可能
Macbookで画面録画をする際に音声が入らない問題は、多くのユーザーが直面する共通の悩みです。しかし、ここまで紹介してきたように、適切なツールと設定を活用することで、この問題は解決可能です。
最後に記事のポイントをまとめます。
- Macbookの標準機能では内部音声を直接録音できない仕様になっている
- 内部音声と外部音声の違いを理解することが問題解決の第一歩
- マイク設定やプライバシー設定の確認が基本的な対処法
- macOSのバージョンによって適切な解決方法が異なる
- Soundflower、BlackHole、Background Musicなどの仮想オーディオデバイスを使用すれば内部音声の録音が可能
- 最新のmacOSやApple Silicon搭載Macでは、BlackHoleやBackground Musicが安定して動作する傾向がある
- 専用の画面録画ソフト(VideoProc Converter、AnyMP4など)を使用すると、より簡単に高品質な録画が可能
- イヤホン使用時は特別な設定や対応が必要になる場合がある
- 用途や予算、技術的な知識に応じて最適な解決策を選ぶことが重要
- どの方法を選ぶ場合も、事前にテスト録画を行って音声が正しく録音されているか確認すべき
- 最新のmacOSでは「システムオーディオ録音のみ」の権限設定が重要になる
- 複数の音声ソースを同時に録音したい場合は、専用ソフトが便利
Macbookの画面録画機能は、適切に設定すれば非常に便利なツールです。この記事で紹介した方法を参考に、自分の用途に最適な設定を見つけて、音声付きの高品質な画面録画を実現してください。音声問題が解決すれば、オンライン講義の録画、ゲーム実況、操作マニュアルの作成など、さまざまな場面で画面録画機能を活用できるようになります。
